女性に起こる牽引性脱毛症とは?初期症状から再発防止まで徹底検証!
女性にとってヘアスタイルを整えるのは毎日の大切な習慣です。ですがこの習慣から起こってしまう脱毛症が牽引性脱毛症です。
髪を引っ張る事で起こってしまう牽引性脱毛症について、今回は色々ご紹介していきます。
髪の扱い方やヘアアイロンを使用する際の注意点など、ヘアスタイルを整えることは女性にとって欠かせないものだからこそ、少しでも早い段階で対処ができるように是非、この記事を参考にしてみてくださいね。
この記事を書いたのは?
今回の記事を書いたのは家族が薄毛に悩むアラサーです。女性には髪はとても大切なものです。今回はそんな大切な髪の扱い方が原因で起こってしまう牽引性脱毛症の記事をご紹介しています。
この牽引性脱毛症は主に女性の何気ない毎日の生活習慣から起こってしまう脱毛症です。なので生活習慣を改善するだけでも効果のある事柄が沢山あるので、今回はそんな原因や自分でできる改善方法を合わせながらご紹介して行きます。
牽引性脱毛症とはどんな病気?
牽引性脱毛症とは
髪を引っ張る事で血行が悪くなっていき、頭皮や毛根に負荷がかかって抜け毛状態になってしまう事をさします。
これは髪をまとめるヘアスタイルを楽しむ女性に多い病気で、長時間、髪が引っ張られた状態が続くため、毛根部分の血行が悪くなり、栄養が毛髪まで行きわたらなくなる事が原因となります。
牽引性脱毛症は女性に多いですが、男性の長髪の方が同じように毎日髪を結っていると、女性ほどではありませんが発症する事があります。
牽引性脱毛症の抜け毛の特徴
牽引性脱毛症による抜け毛には2つの特徴があります。
1つ目は抜け毛の毛球部分に白い付着物がある抜け毛です。
この白い部分は毛包と呼ばれていて、本来ならば頭皮で毛髪をサポートしてくれる存在なのですが、髪を引っ張る時に一緒に抜けてしまうのです。
2つ目は抜け毛は毛球部分からヒゲ根を強く引っ張る事で、毛球が変形してしまい、ヒゲ根が出ている抜け毛になります。
牽引性脱毛症になる原因とは
女性は男性よりもヘアスタイルのバリエーションが多く、色んな髪型を楽しめますよね。
しかしそんな女性だからこそ牽引性脱毛症になるリスクが自然と高くなってしまうのです。ここでは牽引性脱毛症の原因についてタイプ別にご紹介してきます。
髪の扱い方
女性はショートヘアやミディアムヘアの人もいますが、ロングの人も多いですよね。毎日過ごしていると髪が長い分絡まりやすくもなります。
日々の生活の中でブラッシングや髪を結ったりする上での髪の扱い方には注意が必要なのです。
例えば、髪の根本から強く髪をかきあげたり、夜にドライヤーを使用する人も多いですが、お風呂から出た時はタオルで拭くので髪が絡まりやすくなっている状態になっています。
この時、力任せに髪を引っ張ると牽引性脱毛症になる原因になってしまうのです。
タイプ別牽引性脱毛症になる原因
- ポニーテールを頻繁する
- エクステをしている
- ヘアアイロンの頻度が多い
- 頭皮の血行が悪くなっている
- 分け目がほぼ毎日変わらない
- ヘアアクセサリーを使用する
タイプ① ポニーテールを頻繁する
ロングヘアの女性の場合、様々なヘアスタイルを楽しむ事が出来ますよね。
その中でもポニーテールは、髪を引っ張るヘアスタイルの代表で、牽引性脱毛症の原因になっていまう事があります。
ポニーテールは小さなお子様から大人になってもオシャレに決まる髪型ですよね。
ですが髪の全部を後頭部でひとつにまとめたり、落ちたりする髪を何度も引っ張り結いあげる行為をします。この行為が髪に負荷をかけてしまっているのです。
タイプ② エクステをしている
エクステは女性が気軽に出来る人気のヘアスタイルで、ショートヘアの人でも簡単にロングヘアを楽しめたりと、色々なヘアスタイルを手軽にする事が出来ます。
美容院で一度取り付けてもらうと一か月~数カ月程度楽しむ事が出来ます。
ですがその分、地毛に人工毛のエクステを取り付けるので、当然髪や根本が引っ張られた状態になっている為に負荷がかかってしまいます。
それはエクステの人工毛の長さや量によっても異なりますが、いずれの場合も髪が引っ張られた状態続くので、牽引性脱毛症の原因になるわけです。
タイプ③ ヘアアイロンの頻度が多い
ヘアアイロンは、美容院に行かなくても自分でヘアセットが出来る便利アイテムです。
ストレートヘアにしてみたり、髪にカールやウエーブをかけることも自分自身でアレンジを楽しむ事が出来ます。
毎日のヘアスタイルをアレンジしたい人は勿論、癖が強い髪の方にとって、毎日のヘアアイロンは欠かせないアイテムのひとつです。
このヘアアイロンを使用する時に、髪を引っ張りながら髪を矯正させたりしますが、この行為が牽引性脱毛症の原因になるわけです。
タイプ④ 頭皮の血行が悪くなっている
頭皮の血行が悪くなると、頭皮が固くなってきます。
それにより栄養が行きわたらなくなってくるので、毛髪が成長しにくい状態を作り出している事になります。
タイプ⑤ 分け目がほぼ毎日変わらない
ヘアアイロンやエクステなどで色々なヘアスタイルを楽しむ女性がいる反面、いつもほとんど変わらないヘアスタイルを保っている女性も中にはいます。
牽引性脱毛症は髪の重さも関係しているので、毎日同じ分け目の女性はなりやすくなってしまうリスクがあります。
ここがポイント!
特にロングヘアの女性の人の中で、毎日同じ分け目をしている人は負荷がかかりやすくなってしまうのです。
ロングヘアではなくても同じ分け目をほぼ変わらずしている人は注意が必要です。
タイプ⑥ ヘアアクセサリーを使用する
ヘアアイロン使用しない、ポニーテールなどの髪を結わないなど、髪に負担が掛かるヘアスタイルじゃなくても牽引性脱毛症になってしまう可能性があります。
それは、髪を留めるヘアピンやカチューシャなど、一見関係ない様にも思えますが、同じ場所に毎日つけ続ける事で髪に負荷がかかっている状態になってしまうのです。
ここがポイント!
この場合も付ける場所をちょっと変えてみたり、外出から帰ってきたらすぐにヘアピンを外すだけでもリスクを減らす事が出来ます。
牽引性脱毛症の進行度合い
この牽引性脱毛症はゆっくりと進行していくので、自分自身では気づきにくい事も多いです。
ここでは、牽引性脱毛症の初期症状で変化する様子から進行具合をご紹介していきます。
症状・初期
牽引性脱毛症はあまり本人の自覚がない所からゆっくりと進行していきます。
もし気づいたとしても「ちょっと抜け毛が多いかな?」という程度から始まっていくので非常に分かりずらいです。
ただ最大の特徴として言える事は、細く弱った髪などではなく、太くてしっかりとした健康的な髪の毛が抜けてくる事です。
注意!
もし健康的な髪が抜けてくる事に気付いたら、初期症状が始まっているサインという可能性があるわけです。
症状・中期
牽引性脱毛症の中期の頃になってくると、今まで引っ張りながら結っていた髪の毛の部分が後退していたり、頭部のある一部分のみ薄くなってきた事によって気づいていきます。
なのである日ふと髪の毛が後退している事に気付いて焦ってしまう人も少なくありません。
今まであった場所の部分の髪の毛が目に見えて明らかに薄くなってくるので、大体この時期に気付く人が多いです。
症状・末期
牽引性脱毛症の末期の状態になるまでには、余程放置をしていなければ起こりうる事はありませんが、この状態になってくると、薄くなっていた部分の毛髪がほとんど無い状態になってきます。
この状態になるまでには毛髪がなくなり頭皮がどんどん薄くなったりと、頭皮や髪の毛からサインが出てきているはずなので、末期の状態になる前に何かしらの対策をしたり早めのケアをする事が出来るはずです。
牽引性脱毛症の治療法とは
牽引性脱毛症の治療法には自分でできる方法と、医療行為や医薬品などで治療していく方法があります。
治療法はまず自分から出来る事をはじめてみても良いですし、牽引性脱毛症の進行度合いによっては医師に相談しながら診てもらっても良いと思います。
ここではそんな牽引性脱毛症の治療法について自分自身でできる事、医師療法と分けてご紹介して行きます。
自分で出来る事
牽引性脱毛症に気づいた時、初めから医療機関を受診してみても良いですが、日々の生活習慣を変えるだけでも効果が期待できます。ここでは自分で出来る改善法をご紹介していきます。
牽引性脱毛症の治療法(セルフケア)
- ヘアスタイルを変えてみる
- ヘアアイロンで髪を引っ張らない
- 血行を良くする
- 分け目を変える
① ヘアスタイルを変えてみる
牽引性脱毛症になりやすいヘアスタイルとしてあげられるポニーテールをはじめ、エクステ、お団子ヘアを紹介していきましたが、このヘアスタイルを変えていくだけでも自然に改善される効果があります。
またどうしてもポニーテールがしたいと思う時は、髪を結う場所を少しずらしたりするのもオススメです。
牽引性脱毛症は同じ場所を毎日、または長時間引っ張る事が原因になってくるので、場所変えるだけでも効果があるのです。
ロングヘアの方で髪を切る事に抵抗がない人は、思いきってショートヘアにしてみるのもひとつの手になります。
ここがポイント!
ショートヘアにする事で、長い髪を結ばなくてもよくなりますし、髪をとく時もロングヘアのように絡む事もなくスムーズにとく事が出来るのでオススメです。
② ヘアアイロンで髪を引っ張らない
ヘアアイロンを使う時に、根本の髪に負担をかけないように手で固定するだけでも違ってきます。
ここがポイント!
牽引性脱毛症はヘアアイロンを使う事が直接的な原因になっている訳ではなく、それにより引っ張られる事が原因なので、使い方を工夫する事により改善される可能性は十分あります。
毎朝のヘアスタイリングは女性にとって大事なものだからこそ、工夫しながら使用して髪を守る事が大切なのです。
③ 血行を良くする
頭皮が硬くなってしまうと、血行不良になってしまいます。
血行不良が起こってしまうと十分な栄養が行きわたらなくなってしまい、毛髪が成長する為の栄養が不足してしまったり、地肌が目立ってきます。
頭皮のマッサージは、新陳代謝を上げる効果や心身をリラックスさせる効果があるため、積極的に取り入れる事で血流が良くなり症状が改善されていくというわけです。
おすすめ!頭皮マッサージの方法
頭皮のマッサージの方法はいくつかありますが、その中でも特におすすめな方法を3つご紹介します。
1 | 揉捻法 | 指の腹をつかって円を描く様な感じをイメージして頭皮をもみほぐします。 |
---|---|---|
2 | 圧迫法 | 頭皮を掴むような感じをイメージしながら指先に力を入れ弾ませながら離します。 |
3 | 叩打法 | かるーく力を入れた握りこぶしの側面側で頭皮をトントンと叩いてあげます。 |
ここがポイント!
いずれも強くするのではなく、あくまでマッサージだという事を心がけながら行うと良いです。
④ 分け目を変える
普段している髪の毛の分け目を変えてあげるだけでも効果はあります。
通常分け目はいつも変えないので癖がついてしまう事も多々ありますが、この髪の癖が分け目を自然につけているのです。
ここがポイント!
同じ分け目をしているだけと思いがちですが、そこに一定の負荷が長時間かかってくるので、毎日ちょっとずつ分け目をずらしてあげるだけでも負荷が分散され、牽引性脱毛症のリスクが軽減できる効果が期待できるのです。
医療機関で治療できる事
先ほど自分自身で出来る事をご紹介していきましたが、自分で出来る事ではどうしても限りが出てきてしまいます。
また対処できない状況になりうる事が出てきたときにクリニックなどでできる治療法をご紹介します。
牽引性脱毛症の治療法(医師療法・医薬品)
- HARG療法
- 育毛剤を使用してみる
- 植毛をしてみる
① HARG療法
HARG療法とは
凝縮された成長因子を直接頭皮に注入し発毛を手助けしてくれ、海外ではヨーロッパや韓国でも高い実績をつんでいる療法です。
この療法は男性の方は勿論、薄毛で悩んでいる女性にとっても強い味方になってくれる方法なのです。
また牽引性脱毛症のみならず様々な薄毛・脱毛症状にも使える療法です。
ここがポイント!
HARG療法は育毛や発毛が持続するとも言われており、薄毛が自然に解消されていくヘアサイクルにし、強い毛髪を作ってくれる効果が期待できます。
② 育毛剤を使用してみる
薄毛の部分が目立ってきた場合、育毛剤を使ってみるのもひとつの方法となります。
育毛剤では「ミノキシジル」を使ったものが主流となっており、女性でも扱えます。
ここがポイント!
育毛剤は植毛の様にすぐに効果が出るものではなく目安として3カ月から半年程度は使用してみる事をオススメします。
育毛剤を選ぶ際には、自分の頭皮の状態を知る事も大切です。
育毛剤には低刺激性のものや血行をよくしてくれるものなどもあります。自分の頭皮をチェックするなどして体質や状態にあった育毛剤をえらんでみましょう。
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③ 植毛をしてみる
女性の植毛は、実は男性の植毛よりもテクニックが必要だと言われています。
植毛は髪のボリュームを出したい時に使いますが、牽引性脱毛症の場合でも、症状が出ているにも関わらず対策をしなかった場合、つまり末期状態になってしまうと植毛する事があります。
植毛の種類は自分の頭皮から摂取した地毛を移植する方法と、人工毛を使ってする植毛があります。
植毛は髪を移植するので、その後自分の髪になるのが特徴であり、一度移植した髪は取り外す事は出来ませんが、その分とても自然に見えます。
植毛は外科処置が必要なので、医師の施術が必須になります。
植毛には大きくわけて人工毛と地毛をつかった2つの方法がありますが、その中でも種類は沢山あり、価格もまちまちになっています。
再発防止に出来る事
牽引性脱毛症が改善されたとしても再び再発させない為には、自分でできる事を続けていく事がとても重要なポイントになります。
髪の扱い方を大切にして、ヘアアイロンや分け目などにも注意が必要になります。
ヘアスタイルなども出来るだけ髪の根本に負担がかからないようにする事も大切です。
治療をしてもそれまでの生活習慣を変えていかなければ、再び同じ事を繰り返してしまう可能性は十分にあるので、見直していこうとする心がけを持つようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は牽引性脱毛症になってしまう原因や進行具合、治療法などをご紹介していきました。
牽引性脱毛症の初期症状は気づきにくいものですが、自分でできる事で改善される事も多く、よほどの事がない限り末期症状まで到達する事はありません。
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