抜け毛が起きる原因とは?基本知識とすぐできる薄毛対策・予防法を徹底解説
髪の悩みは十人十色ですが、男性は特に薄毛に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
「髪が細く弱々しくなってきた」「生え際が後退して額が広くなった」「抜け毛が急に多くなった」「ボリュームが減ってきてスタイリングが決まらなくなった」など薄毛の悩みはさまざまです。
今回は、そんな髪のお悩みを抱えた方に薄毛対策をご紹介します。
薄毛が気になってきた方は必見です。
この記事を書いたのは?
毛髪診断士 佐渡山宗平と申します。
薄毛の悩みを誰にも相談できずに一人で抱えてらっしゃる方はいませんか?
薄毛は努力次第で改善できます!諦めないでください!
この記事では、薄毛対策や予防法についてご紹介しています。ぜひ一読ください。
あなたはどのタイプ?主な薄毛の種類
薄毛にもタイプがあります。自分の薄毛のタイプをしっかり把握することで、改善方法が変わってくるのです。
自分がどのタイプの薄毛なのか確認してみましょう。
男性薄毛の大半は【男性型脱毛症(AGA)】
薄毛を気にしている日本人男性の大半は「AGA」だといわれています。「AGA」とは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症のことです。
頭頂部がO字に薄くなったり、前頭部がM字に後退する特徴があります。
では、その割合はどのくらいなのでしょうか。
2013年に集計されたAGAの統計データによると、20~29歳6%、30~39歳は12%、40~49歳は32%、50~59歳は44%、60~69歳は51%、70~79歳は61%。
50代以降になると約半数の人は、このAGAが原因で髪が薄くなっているというデータがあります。
こうしたデータから、男性の薄毛の大半はAGAが原因であるといえるでしょう。
ストレスなどが原因【円形脱毛症】
ストレスなどが原因で円形脱毛症になる可能性もあります。
円形脱毛症とは、頭の一部に丸いコイン大の脱毛部分ができる自己免疫病のひとつです。
体を守るはずの免疫機能に異常発生し、自分の体を異物と勘違いしてしまいます。毛根組織が異物と間違えられて攻撃されることで、円形に髪の毛が抜けてしまうのです。
自然に治ることもありますが、円形脱毛の数が増えていくこともあります。年齢や男性女性関係なく発症する可能性があります。
頭皮環境の悪化【粃糠(ひこう)性脱毛症】
頭皮環境が悪いと、粃糠性脱毛症を引き起こす可能性があります。
頭皮に皮脂をエサにした雑菌が繁殖し、炎症が起きることで頭皮環境が悪化。たくさんのフケが発生して毛穴を塞ぎ、髪の成長の邪魔をして薄毛になってしまいます。
頭皮が赤くなってかゆみを伴うケースも。掻いてしまうとかさぶたになり、さらに頭皮環境が悪化します。抜け毛が増える悪循環を繰り返してしまうため、注意が必要です。
頭皮環境の悪化とヘアサイクルの乱れが主な要因
頭皮環境の悪化とへアサイクルが乱れることは、薄毛になる大きな要因です。普段の生活の中で薄毛になる要因を作っている可能性があります。
いつもの習慣が下記の要因に当てはまっていないか、また、ヘアサイクルについても確認してみましょう。
紫外線や過度なシャンプーで頭皮環境は悪化
紫外線も頭皮環境を悪化させる大きな要因のひとつです。
夏場の強い紫外線によって頭皮が乾燥し、頭皮環境が悪化することで薄毛になってしまいます。かといって、帽子を被り続けていても、蒸れてしまい頭皮環境が悪化する場合があります。
過度なシャンプーも頭皮環境を悪化させる要因のひとつです。
市販されている安価なシャンプーは洗浄成分がとても強いものが多く、知らず知らずのうちに頭皮や髪の毛に強い刺激を与えてしまっていることがあります。美容室で「市販のシャンプーは洗浄力が強いですよ!」と教えてもらったことがある方もいるのではないでしょうか。
洗浄力が強いと、過度に皮脂を落としすぎてしまい、頭皮が乾燥します。すると、それを補うために過剰に皮脂が分泌されるようになり、頭皮環境の悪化につながります。
頭皮環境の悪化の原因はほかにもあります。その原因と対策は後述します。
ヘアサイクルの乱れが抜け毛を増やす
髪の毛には「ヘアサイクル」があります。「成長期」→「退行期」→「休止期」という3つのステップで発毛から抜け落ちるまでのサイクルを繰り返しています。
しかし、AGAの原因である「DHT」という男性ホルモンが、このヘアサイクルを乱してしまうのです。しっかり成長期を経ず退行期に早々に進んだ髪は弱々しくなり、簡単に抜け落ちてしまいます。
ヘアサイクルを正常にすることも、薄毛対策には肝心なことです。
すぐできる薄毛対策・予防法
毎日の生活を少し変えるだけで薄毛対策や予防ができます。少しの我慢やヘアケア方法を変えることで薄毛を改善できる可能性があるのです。
どのような対策が必要になるのか見ていきましょう。
紫外線が頭皮に直接当たらないようにする
外に出る時は帽子をかぶるなどして、頭皮に直接当たる紫外線を避けるように気をつけましょう。
ただし、長時間かぶると汗が蒸れて、頭皮環境を悪くする可能性があります。
定期的に帽子をとって風に当てる、汗を拭くなどして、蒸れを防ぎましょう。
正しい方法でシャンプーをする
薄毛対策には、シャンプーをする時のお湯の温度も大切です。
熱い温度のお湯を使うと頭皮に負担がかかってしまい、乾燥の原因になってしまいます。
理想のお湯の温度の目安は「36~38℃」。充分に髪を濡らして、しっかり泡立てましょう。やさしく指の腹で頭皮をマッサージするのも効果的です。
また、刺激が強いシャンプーは前述の通り頭皮に悪影響を及ぼすので、アミノ酸配合のシャンプーやオーガニックシャンプーがおすすめです。
バランスのいい食事にする
野菜不足や暴飲暴食を繰り返すことは、抜け毛の原因になってしまいます。
牡蠣、たらこ、コンビーフなどに含まれる「亜鉛」。
納豆、ゴマ、豆腐、そら豆、ブロッコリー、アスパラガス、アボカドなどに含まれる「タンパク質」。
レバー、うなぎ、マグロなどに含まれる「ビタミンB群」。
これらの髪の成長に必要な成分をバランス良く摂取することを心がけましょう。
忙しくて難しい場合は、薬局などに売っているサプリメントで栄養を摂取するのもいいでしょう。
飲酒・喫煙を控える
喫煙や過度な飲酒は、髪の成長に悪影響を及ぼします。
タバコのニコチンは頭皮の血管を収縮させてしまい、血行不良を招きます。結果、髪に栄養が行き渡らなくなる恐れがあります。
また、アルコールは肝臓で有害物質に分解され、髪を作り出すシステインによってさらに分解されます。
このシステインは髪には欠かせないアミノ酸です。つまり、システインがアルコールの分解で消費されると髪にまで行き渡らず薄毛につながることが考えられます。
薄毛に悩んでいる方は、喫煙と過度な飲酒は控えるようにしましょう。
しっかり睡眠をとる
薄毛対策には、充分な睡眠時間と質の高い睡眠が大切です。睡眠時間は6~7時間を確保しましょう。
体の細胞が受けたダメージを修復する成長ホルモンは、熟睡している時に分泌されます。
充分な睡眠をとることは髪をたくましく成長させ、抜け毛の防止にもつながることも期待されます。
ストレスを解消する
過剰なストレスは血管を収縮させ、血行不良を引き起こします。無理のないストレス発散法や、没頭できる趣味を見つけましょう。
たとえば、友人に会った時に愚痴を聞いてもらうことや適度な運動をすることも有効です。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、発散したり、リラックスしたりすることが薄毛対策には必要といえます。
最後の手段!おすすめの育毛剤・発毛剤を紹介
自分の生活習慣を改めることは薄毛改善に効果的です。ですが、それだけで髪の毛がしっかり成長するとは限りません。
現在では、インターネットやドラッグストアでヘアケア剤や育毛剤、発毛剤が購入できるようになりました。しかし、種類がたくさんあってどれを使っていいのかわからないという方も多いでしょう。
ここでは薄毛でお悩みの方におすすめの育毛剤・発毛剤をご紹介します。
天然由来成分配合「チャップアップ」
チャップアップは女性も使える男女兼用の育毛剤です。
AGAの原因でヘアサイクルを乱す男性ホルモン「DHT」の発生を抑制し、脱毛作用を抑えられる可能性があります。
他にも毛乳頭・毛母細胞の活性化を促す成分も配合し、今生えている髪の毛を太くしっかりとした髪に導く作用も期待できます。
ミノキシジル配合「リアップ」
発毛剤リアップには、「リアップX5プラス」「リアップ」「リアップジェット」「リアッププラス」といった4種類があります。
「リアップ」「リアップジェット」「リアッププラス」には、ミノキシジルを1%配合。そして、「リアップX5プラス」には、ミノキシジルが5%配合されています。
ミノキシジルには、血管を拡張し、毛包に栄養を行き渡らせることで発毛・育毛を促進する効果が期待されます。
1960年代に高血圧を治療する血圧降下剤としてアメリカで開発、使用されていました。その際、多毛症や「髪が増えた」などの副作用が報告されたため、研究が重ねられ、1980年代にアメリカで薄毛治療の外用薬として実用化されています。
ミノキシジルは医学的にも発毛効果が認められており、現在では、世界90か国以上で使用され、薄毛治療の「最終手段」と呼ばれているほど信頼されている成分です。
AGA専門クリニックで9割の患者が治療に満足しているという結果も出ています。
セミオーダー育毛剤「ペルソナ」
ペルソナは、遺伝子検査キッドでAGAの情報を読み取って、個人の遺伝子レベルの強さを測定し、一人ひとりにあった育毛剤を提供するセミオーダー型の育毛剤です。
遺伝子検査キッドがセットになっているのは、ペルソナならでは特徴でしょう。
抜け毛や薄毛の原因は人それぞれです。遺伝子結果を元に個人に適したアプローチができるのは画期的です。
頭皮マッサージをして血行促進させながら使用するとより効果が期待できるでしょう。
女性版AGA(FAGA)の原因と対策
実は、薄毛に悩んでいる女性もたくさんいます。女性の薄毛は珍しいことではないのです。
ここでは、女性の薄毛「FAGA」の原因と対策をご紹介します。
女性版AGA(FAGA)とは?
男性の男性型脱毛症の抜け毛は「AGA」と呼ばれるのに対し、女性の抜け毛は「FAGA」と呼ばれます。
FAGAとは、Female Androgenetic Alopeciaの略で、女性男性型脱毛症のことです。
AGAとFAGAの違い
FAGAは女性ホルモンが減る40代以上の女性に多く、女性ホルモンのバランスが乱れて、抜け毛が増える脱毛症です。
体内の女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの作用が優位になることで、抜け毛が発生するとされています。
原因はひとつではなく、生活環境によるストレスや無理なダイエットなどによっても引き起こされます。
FAGA以外の女性の薄毛・脱毛症状
女性の脱毛症はFAGA以外にも種類があります。
ここでは、主な2つの薄毛の症状についてご紹介します。
【分娩後脱毛症】
産後に髪が抜ける方が多くいます。これは分娩後脱毛症という脱毛症です。
妊娠中は女性ホルモンが増加します。その女性ホルモンによってヘアサイクルの成長期が延びますが、出産後一気に休止期に入ってしまいます。
そのため、出産後に抜け毛が増えると考えられています。
ですが、ほとんどの場合はある程度時間が経つと元に戻るので、それほど心配する必要はありません。
【牽引(けんいん)性脱毛症】
髪の長い人に多くみられるのが、牽引性脱毛症です。
ポニーテールやお団子ヘアで髪の毛が引っ張られると、頭皮の血行不良によって髪に栄養がいきわたらず、薄毛になってしまいます。
頭皮に負担がかかりすぎることが原因の脱毛症です。
FAGAに治療法はあるのか
女性ホルモンや加齢が原因のFAGAは、セルフケアだけで治療をすることは難しいでしょう。
現在では、薄毛で悩む女性が多いことから、女性でも通える薄毛治療クリニックがあります。そのため、クリニックで正しい治療をすることが、一番の薄毛対策の近道です。
治療方法のひとつとして、ミノキシジルが用いられることもあります。
ミノキシジルは男性が使用するものという印象ですが、女性でも濃度を低めに調整すれば使用可能で、発毛効果が期待できます。
また、医師が高濃度サプリメントやホルモンを調整する内服薬を一人ひとりの症状や悩みに合わせて処方してくれるので、一旦任せてみるのもひとつです。
薄毛・抜け毛は生活習慣の見直しが大切
正しい予防や対策をすれば、薄毛や抜け毛は食い止められる可能性があります。「ハゲてる!」と思われないためには、まず自分の薄毛の原因をしっかりと見極めることが大切です。
まずは生活習慣を見直しましょう。些細な生活習慣が、髪には大きなダメージを与えているかもしれません。
それでも改善が見られない場合は、薬用育毛剤や発毛剤を使用するのもひとつの手です。しっかり薄毛対策をして頭皮環境を整えましょう。
まとめ
- 男性の薄毛の大半がAGA
- 頭皮環境の悪化とヘアサイクルの乱れが薄毛につながる
- 生活習慣を見直すことで薄毛改善につながる
- なかなか改善が見られないなら育毛剤・発毛剤がおすすめ
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抜け毛が起きる原因とは?基本知識とすぐできる薄毛対策・予防法を徹底解説
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